私は少女に『フィンチ』の名を与えた。 たかが小鳥の名だ。 少女はその日、その時より、私の実験動物となった。 私は言った。 言葉に対して、それは意義を唱えたりはしなかった。 自分が新しく作り替えられ、
──そう。
記憶なるものは必要ない。 死につつあった少女は消えた。 私の提唱する理論を体現させるため、 クロイツ式、ハウプト式。 無数の実験。 瞬く間に数年が過ぎた。
──そして、時が訪れた。
結社のもたらす緊急伝達により私は知ることとなった。 すみやかに計画が立てられた。 かの地にこそ、我らが求めて止まない《回路》を真に完成させ得る素材が満ちているのだ。ボルヘスだけではない。碩学として“北央帝国”へと招聘された結社碩学たちは、かの地に眠る秘儀の数々を本部に報告していた。 始まり定かならぬ古代より連綿と続く機関の歴史。 秘儀の王たるカーターが口にした夢の世界。夢幻の異境。 時が来た。 |
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