2011.12.09 キャスト表にボイスサンプルを追加。こちらからご確認ください。 |
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※本文中の画像をクリックすると大きめのサンプルが別ウインドウで開かれます。 ──それは、20世紀初頭のどこかでの出来事。 肘掛椅子(アームチェア)に腰掛けた若い男がいた。 男は暗がりで鮫のように笑って、柔らかな光を見ていた。 「なるほど《幻異》とは」 笑ったまま、男は告げる。 「斯くも無知であるものか」 男が笑みを向ける対象は柔らかな光であるのか。それとも、柔らかな光を生み出した何かに対してであるのか。それを理解する者はここにはいない。男の言う通り。ゆるやかに揺れ動くこの光は、無知なのだから。 『そう』 光が言った。 『であるが故に。入力者であるあなたよ。 柔らかな光の周囲には何かが浮かんでいる。 画面6つ。そのうちふたつには蒼天が描き出されている。
──対峙した、ふたりの男の姿だった。 柔らかな光が揺らぐ。 『これは、殺人行為ですか』 「どうかな」 『これは』 「残念ながらそうではない。 『しかし……』 「そう。お前が奇妙に思うのも当然だ。 『……』 「あとはそうだな。 『……』 柔らかな光は何も言わない。 そして、よっつめの画面が本格起動する。
──夜の街を歩く一組の男女だった。 柔らかな光が揺れる。 『先程の男性』 「そうだ。あの男だ。 『おとぎ話』 「超自然のすべを得た男が、異形の女と睦み合う。 『人間』 「お前はこれに何を思う」 『ああ……』 「何とか言え」 男は鮫の笑みを崩さない。 『私/我々は、この思考ノイズを表現する言葉を持ちません』 「またそれか」 『先程の姿を見た為です。なぜ。なぜ? 「興奮するな。落ち着け」 男は言った。 「是なるは、遥か彼方の人々の物語。 『都市の名。それは』 「──異形都市。歪みと涙の果て。名は、赫炎のインガノック」
(つづく)
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2011.12.09 リクエストアイコン3種追加。
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