排煙にむせぶ機関都市ロンドン…
危ぶめば道はなし…

迷わず行けよ! 行けばわかるさ!
今回も行ってみよう!

司会は Liar-soft 公式マスコット『因幡うさぎ~ズ』
はりきってどうぞ!

なぜなに『漆黒のシャルノス』の巻!

因幡ブラック
「なぜ」
因幡ホワイト
「なぜ」
因幡ブラック
「なに」
因幡ホワイト
「なにゆえ」
因幡ブラック/因幡ホワイト
「「逃げてるのー私たち!」」
因幡ブラック
「誰!? 解説だけの簡単な仕事とか言ったの!!」
因幡ホワイト
「あ、今回は『漆黒のシャルノス』の紹介です」

因幡ブラック
「司会は毎度おなじみ因幡うさぎーズです!!」
因幡ホワイト
「私たち、現在謎の町に放り出されて怪異に追いかけられています」
怪異(メタクリッター)とは、
機関都市ロンドンに現れた恐怖の象徴ともいうべき幻想の怪物です。
機械の体を有する「妖精型」と
四大元素に属する「眷属型」の二種に分類され、
人間では到底太刀打ちできない程の超自然的な能力を有しています。
きわめて獰猛で残忍な性質を持った、危険な存在です。
因幡ホワイト
「こんなのに追われてるなんて……」
因幡ブラック
「なんか歯車とか機械が飛び出しててめっちゃ怖いんですけどー!」

メアリ・クラリッサ・クリスティ
因幡ホワイト
「怖い。そう、『漆黒のシャルノス』の主人公メアリと同じ状況ですね」
因幡ブラック
「左右で瞳の色が違う?」
因幡ホワイト
「メアリの左瞳は、後天的に黄金色へと変わりました。
この瞳……黄金瞳こそ、メアリをシャルノスの物語へと導くきっかけなのです」
黄金瞳は大きな意味を持っています。
ですが、ロンドンを含む地球圏ではその意味を知る者は殆どいません。
惑星カダスでも多くの人々は何も知らない状態ですが、
北央帝国の上層部(貴族や皇帝血族)の間では非常に重要視されています。
「すべてを見抜く」
「すべての想いを受け止める」
といった古い言い伝えもあるようです。
超々規模のエネルギー発生装置でありながら自身が演算装置でもある「大機関」、
その起動に必要となる初期演算を単独で成し遂げる頭脳を有する個人もまた、
黄金瞳を有しているといいます。
因幡ホワイト
「毎度のカンペ協力、今回はP.N ゲルマンの貴公子さんです」
因幡ブラック
「自分で貴公子とか言っちゃう人って……」
因幡ホワイト
「黄金瞳を発現はしたものの、メアリは友人のアーシェリカ(アーシェ)、
シャーロット(シャーリィ)と平穏な学生生活を送っていました」

アーシェリカ・ダレス

シャーロット・ブロンテ
因幡ホワイト
「友情いいよね」
因幡ブラック
「いい……」
因幡ホワイト
「さて、シャーリィの悩み相談に夜遅くまで付き合っていたメアリですが……」
因幡ブラック
「事件ね!」
因幡ホワイト
「今の我々同様に突如怪異『鉄枷ジャック』に追われる事態となります」
因幡ブラック
「うわー! メアリには何かないの?
ギー先生みたいに現象数式使えるとかコニーみたいに飛空挺を扱えるとか」
因幡ホワイト
「ないです」
因幡ブラック
「え?」
因幡ホワイト
「ないです。メアリは普通の女の子ですので……」
因幡ブラック
「なんにもないの?」
因幡ホワイト
「ないです。ひたすら走って逃げるしか……」
因幡ブラック
「もう駄目だー! ついでに私達ももう駄目だー!」
「諦めたのか? 諦めていないなら走れ」
因幡ブラック
「うん? 何か言った?」
因幡ホワイト
「いんや? 諦めていないので、とりあえず声の方向へ!」
因幡ホワイト
「なんとか逃げられたかな?」
因幡ブラック
「やった脱兎のごとく逃げれたぞ、ウサギだけにな!!」
因幡ホワイト
「メアリもこんな風に声に導かれて窮地を脱することとなります」
因幡ブラック
「良かった! 神様ありがとう!」
因幡ホワイト
「けれどメアリを待っていたのは……
シャーリィが昏睡状態のまま目を覚まさなくなったという知らせでした」
因幡ブラック
「辛すぎる! 神様殴ってくる!!」
因幡ホワイト
「でも、メアリは諦めません。友人を救うために奔走する事になります」
因幡ブラック
「そういえばメアリを呼んだ声って誰だったの?」
因幡ホワイト
「この人です」

The M
因幡ブラック
「真っ黒だ。怪しいよこの人!」
因幡ホワイト
「彼の名は《結社》の最高位エージェント『M』。 機関人間モランをパートナーに連れた彼こそ、メアリを導いた声の正体です」

モラン大佐
《結社》とは、社会の裏側でまことしやかに実在を囁かれる大組織です。
欧州に於けるあらゆる重犯罪に関与しているとも言われています。
歴史上存在したさまざまな秘密結社や犯罪組織を取り込み、
拡大し、変容を繰り返すことで最終的に誕生した世界最大の秘密結社であるとか。
秘密裏に多くの碩学を擁した碩学結社でもあります。
別名は「西インド会社」。
惑星カダスに於ける「碩学協会」こと「西享碩学協会」は、
英国の王立組織ではありますが、実質的にはこの大組織の下部組織にすぎません。
因幡ホワイト
「こちらのカンペ製作はP.N すみれ色のVサインさんでした!」
因幡ブラック
「もう姿から肩書きから怪しさしかないよ! でも……」
因幡ホワイト
「それでもメアリは彼と契約を結ぶことになります」
因幡ブラック
「シャーリィを救う為にだよね……」
因幡ホワイト
「怪異を狩るM。彼はメアリに、怪異をおびき出すためのエサになれと告げるのでした」
因幡ブラック
「なんで!? メアリには特に……あ! 黄金瞳!!」
因幡ホワイト
「そう。怪異はメアリの黄金瞳を狙うのです」
因幡ブラック
「でも、なんで……」
因幡ホワイト
「なぜ怪異たちがメアリの黄金瞳を求めるのか? 怪異とは? Mとは? ロンドンを舞台としたシャルノス計画とは?」
因幡ブラック
「なにその計画って!」
因幡ホワイト
「様々な謎をはらむ以降の本編の展開をピックアップです!」
因幡ホワイト
「名高きバスヴィカルの事件。その残滓が紡ぐ因縁とは?」
因幡ブラック
「突然転がり込んだ少女と、母の友人であるという女性。ふたりの正体は?」
因幡ホワイト
「劇場でMとメアリがデート? 噛み合わない二人の行方は?」
因幡ブラック
「あれ? P.N Notキティさんから『これはデートじゃありません!』って指摘が来てる……」
因幡ホワイト
「ソウデスネー(棒読み)」
因幡ブラック
「襲撃されるメアリ。それを守るモラン大佐!」
因幡ホワイト
「霧と闇がより深くなる機関都市ロンドン! メアリは走り続けることができるのか!」
因幡ブラック
「そして、眠り続けるシャーリィが目覚める時はくるのか!」
因幡ホワイト
「皆様もメアリと共にシャルノスを駆け抜けてくださいね」
因幡ブラック
「それでは」
因幡ブラック/因幡ホワイト
「「待て、しかして希望せよ!」」
つづく!
 

「────さて」
「いささか疑問に思われた方もいるのではないでしょうか?」
「何ゆえ彼らは怪異に追われたのか? 誰が彼らを救ったのか?」
「すなわち『ふるきもの』とかつて諧謔した彼らに、
ささやかな罰と慈悲を与えた王がいたのではないのか? と」
「………」
「成る程」
「そういうこともあるでしょうが、そうでないこともあるでしょう」
「すでに幕が下りた今となっては、些細な事かもしれません」
「さあ」
「我らが愛して止まない人間の皆さま。どうか御笑覧あれ」
「――滑稽なるウサギ達の話は続くのです」
続くのです
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