今回は番外編

今回は特別編として、Liar-soft スチームパンク世界の歴史年表を公開。
その歴史を紐解いていこう。

北央歴・西暦 対応年表

北央歴(カダス)   西暦(地球)
  • 初代皇帝トート・ロムが北央大陸に原初の機関理論をもたらす。
  • 極北帝国シャンバラ(のち北央帝国)の成立。
1年      
      1690年
  • フランスの物理学者デニス・パパン、シリンダとピストンによる蒸気機関を考案。
  • 初の西享人であるザ・ファーストが来央。
2125年 この辺りで現実の歴史(西暦・地球の歴史)から分岐 1822年
  • 英国北海、探索者ランドルフ・カーターがカダス地方へと通じる《門の位相》を発見。南極大陸と中央アジアにおいても同様の位相が発見される。
  • R・カーター、チャールズ・バベッジ、ローラ・ネーデルマン、カダスへ到達。
      1823年
  • R・カーター、カダス地方『発見』の詳細を全世界に公開。
  • 大英帝国による北海完全封鎖。
  • C=G・バイロンをはじめ西インド会社の結社員がカダス地方へ。
  • 西享の1国家である大英帝国との国交が開始され、条約が締結される。
2128年   1825年
  • 大英帝国、カダス地方最大の国家である北央帝国との条約を締結。
  • 西インド会社、ロンドン、パリ、北京において時間と《史実》の《ずれ》が確認される。
  • 結社、《史実の書》の破棄を決定。
  • カダス地方に伝わる進歩的蒸気機関技術、世界的碩学たちの知識と発想を得て飛躍的な発展と変化を始める。
2129年   1826年
  • 世界各国の碩学がカダス北央帝国へと渡航。
  • カダス北央帝国、チャールズ・バベッジが超大型計算機《大階差機関》の開発を開始。
  • カダス北央皇帝ヒュブリスによる『第2次機関革命』宣言。帝国を訪れた多くの碩学が革命に貢献。
2130年   1827年
  • 欧州各国及び合衆国、『第2次産業革命』の共同宣言。
    『機関革命』『第2次産業革命」の開始。蒸気機関時代、空の灰色時代の幕開け    
  • 北央帝国に持ち込まれた《史実の書》が破棄されるも、5年の歳月をかけて完全破棄には至らず西インド会社の北央帝国支部が設立される。
2133年      
  • ローラ・ネーデルマン、女児を出産。結社支部、新生児への《回路》適用実験を試みるが、失敗に終わる。
2135年      
    《大階差機関》の完成により機関機械の開発量が爆発的に増大    
  • カダス北央帝国、人類社会に貢献した碩学を貴族とする『新貴族制度』を設立。
  • 皇帝家によって帝都に《碩学協会》が設立される。
2136年      
  • 《鋼博士》ルクレールが機動要塞理論を提唱。
2137年      
  • ダーウィン卿による『無実体古生物についての発言』と『カダスにおける旧支配者とドラゴンへの言及』が、皇帝家により削除される。
  • カダス辺境にて、ローラ・ネーデルマンとチャールズ・バベッジが消息不明に。
  • バベッジによる《35年の罠》が確認される。以降、結社員が北海門を渡って北央帝国を訪れることは事実上不可能となる。
2138年   1835年
  • ダーウィン卿、失意の内にカダスより帰還。
  • 合衆国、大碩学エジソンが機関導力管の原理と設計図を公開。生活の機関化進む。
  • 北央大陸、第1次カダス戦争勃発。北央帝国の大戦車軍団が大陸を席巻。
  • 碩学詩人バイロンが『青空まで何マイル』を発表。物議を醸す。
2140年   1837年
  • 大英帝国、記事『機関導力管の量産に伴う生活と文明の機関化について』がTIMESにて連載開始。各国中枢や碩学の間で話題となる。
  • 北央大陸、第1次カダス戦争終結。北央帝国の圧倒的勝利。
2143年      
  • 北央帝国、辺境保護を目的とする拡大政策を開始。カダス地方の大国である王侯連合やハセグ=クラはこれを黙認。
2144年   1841年
  • 欧州各国、北央帝国の拡大政策について事実上の侵略行為として非難。
  • 北央帝国、ラツダイト(機関打ち壊し)活動が頻発。
  • (ローラ・ネーデルマンの娘アマルティア、女児を出産したとの噂)
2151年   1848年
  • フランス、ナポレオン3世を中心とする2月革命の成功。第2共和制の成立。
  • 北央帝国、ラツダイト終了宣言。
2153年   1850年
  • 欧州及び合衆国、大規模な犯罪組織抗争の陰で初の《白い男》目撃報告。
  • 第3ブルボン王朝フランス、英国の碩学組織《西インド会社》との協力でマルセイユ湾上に試験的準環境型施設ガクトゥーンを建設。
  • 北央大陸、第2次カダス戦争勃発。北央帝国空軍の大規模制圧兵器『機動要塞』の完成と実戦投入が噂されるも帝国はこれを否定。
2162年   1859年
  • エジプト、スエズ機関運河の起工。
      1861年
  • 合衆国、南北分離戦争の開始。
  • 合衆国、エジソン卿は北央帝国による身柄保護の申し入れを拒否。
  • エジプト、スエズ機関運河の完成。
  • 北央大陸、第2次カダス戦争の終結。北央帝国再びの圧倒的勝利。エイシャ連邦が帝国領に併合される。
2166年   1863年
  • 合衆国、リンカーン大統領の『総統宣言』ことゲティスバーグ演説。リンカーン総統を頂点とした軍事政権が樹立。恐怖政治の台頭。
      1865年
  • ボルチモア・ガン・クラブによる宇宙航空用大砲コロンビアード砲の開発。
      1866年
  • 合衆国、リンカーン総統暗殺。
  • 新大陸、南北分離戦争の終結。黒人奴隷制度の終結。南部連合の独立が先進各国に承認され、合衆国では軍事政権が瓦解。合衆国民主主義の復活。
  • C=G・バイロン、帝国1級宰相に任命される。
    (~2205年)
2170年      
      1877年
  • オスマン機関帝国、ルーマニア独立を承認せず内戦状態に。
  • 文明の全面的機関化に伴う海洋汚染が各国で問題に。
  • 海運の衰退、流通の空輸化進む。飛行船・飛空艇時代の到来。
  • (アマルティアの子孫と推測される女性、女児を出産したと噂されるもの詳細不明)
2188年   1885年
  • オスマン機関帝国、ルーマニア独立を条件付き承認。
  • カリブ海、南北新大陸の超国家的計画として海上拠点シャッガイの大規模改造計画が始動。主導国である合衆国と中南米各国に対して、カダス北央帝国は巨額の援助を保証する協定を締結。
  • 合衆国、封鎖された新大陸西部で異常現象の目撃相次ぐ。
  • 北央帝国、各地で第2次ラツダイト活動が発生するも半年で根絶。
2192年   1889年
  • 合衆国、新大陸西部の封鎖解除。
      1891年
  • キエフ郊外で異常現象の目撃相次ぐ。
  • 「エジプト、オスマン機関帝国への反発を表明した諸侯の暗殺相次ぐ。国際テロ組織《血塗られた舌》は「対価によって痛みを彼らに」と犯行を表明。
  • 欧州、神聖都市ローマにて枢機卿数名が失除。
  • カダス辺境にてベヴェル戦役発生、3ヶ月で終結(バイロン卿、ベヴェルの孤児へ人造心理の適用実験を実施するも、失敗?)
  • カダス王侯連合の都市インガノックにてアーコロジー都市計画が始動。
2195年 全世界(カダス地方含む)で海洋汚染が深刻化。通常船舶での長距離航行はほぼ不可能であると発表される 1892年
  • エジプト、スエズ機関運河の閉鎖。スエズ海運の終焉。
  • 北央帝国、皇帝家により小国ブリートの公女セルラを北央皇帝血族と認定。
  • カダス大辺境、砂漠大陸にて異常現象が数例確認される。
2199年   1896年
  • 幕合衆国、犯罪組織抗争の陰で再度《白い男》の目撃報告。
  • 北央帝国1級宰相デ・マクシム卿、バイロン卿逝去。
  • カダス大辺境で《皇帝機》出現および墜落の機密情報が各国に伝わる。
  • 帝国の急進派、旧貴族派、共に頭を失って衰退。バベッジによる《35年の罠》の完全消失が確認される。
  • 皇帝家との交渉により結社の研究が北央帝国で再開される。
2205年   1902年
  • カリブ海、洋上拠点シャッガイの重機関都市化が頓挫。原因は、バイロン卿逝去を理由とした北央帝国の協定破棄。
  • 欧州、シュトレゴイカバール鉄塔爆発。《白い男》の姿を見たとの目撃情報あり。
  • 合衆国東海岸にて、重機関都市ニューヨークが消失(12月25日)。
  • カダス王侯連合の都市インガノックが《無限霧》に覆われ、世界から隔絶。
  • 結社幹部《十字騎士》フリードリヒ、北央帝国帝都を掌握するも、エイダ・ラブレイス・バイロンの工作により失脚。
  • エイダ・バイロン、カダス北央帝国第1執政官に就任。
  • カダス北央帝国と王侯連合、新たな同盟を締結。
2206年   1903年
  • 合衆国、コミック『スーパーマン』#25にて主人公クラーク・ケントがNY消失について「神も、私も、等しく無力だ」と言及。合衆国全土を巻き込んだ社会問題に。
  • 大英帝国にて、メアリ・ウルストンクラフト・シェリーが小説『フランケンシュタイン、あるいは現代のプロメシュース』を出版。
  • カダス大辺境の砂漠都市ヴァルーシア、列強各国からの技術支援移民を受け入れ開始。
  • 王侯連合、新兵器開発に着手。帝国との間で緊張状態に。
  • 都市インガノックを覆う《無限霧》の消失を確認(12月25日)。
2207年   1904年
  • 小説『フランケンシュタイン、あるいは現代のプロメシュース』がローマ教皇に激賞され、直後から欧州各地で舞台化。
  • 世界の各主要都市、空の隙間の存在の報告が相次ぐ(12月25日以降)。
  • ローマ教皇による『太陽発言』が物議を醸す(12月31日)。
      1905年
  • 大英帝国、ゾス機関実験の頓挫。
  • 大英帝国ロンドンにて《怪異》出現の噂が頻出。
  • カリブ海、洋上拠点シャッガイの中立都市化宣言と不可侵宣言を合衆国が承認。
  • 北央帝国首都にて共通規格のエネルギー/情報ネットワークの実験稼働が開始。
  • カダスの都市インガノック、大英帝国マイクロフト査察団による上層調査を拒否。
  • カダス大辺境と洋上にて巨大な不明物体が目撃される。
2209年   1906年
  • 欧州を中心に世界各地で「同時多発的な白昼夢』の報告が頻発。
  • 大英帝国、ヴィクトリア女王崩御。
  • カダス大辺境、砂漠都市ヴァルーシア太守ハールートが北央帝国《機関姫》との婚約破棄を発表。北央帝国との進歩的条約締結は白紙状態に。
  • カダス大辺境の湖岸都市セラニアンにて大規模爆破テロ。
2210年   1907年
  • 大英帝国、メアリ・クラリッサ・クリスティが絵本を少部数発行。
  • 合衆国東海岸、廃墟都市ニューヨーク上空にも隙間が発生(12月25日)。
  • 北央帝国アステア家の廃公子カルベルティ、公爵家を復興。辺境領の貴族令嬢との婚儀が話題に。
2211年   1908年
  • 先進各国の協力により、ロンドン、パリ、キエフ、モスクワ、バグダッド、香港、シアトル、シャッガイ等の都市で共通規格のエネルギー/情報ネットワークの試験稼働が開始。
  • 国際テロ組織《血塗られた舌》が壊滅。
  • 第3ブルボン王朝フランス、マルセイユ付近にて《白い男》が目撃される。
  • 世界の各主要都市にて《幻異》目撃の噂相次ぐ。
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