シェイプシフターの性（さが）に従って生きることを決めた影子。
  それまでの卑屈な考え方や劣等意識、捕食への抵抗を完全に拭い去るためにと、師事する同族から与えられた課題。
  それは「人間の中でもとりわけ惨めな雄を、好き放題に罵倒し弄んだ上で喰い殺してくるように」というものだった……。

  身体は冷え、心は拠り所をなくし、孤独に打ち震えるちせ。
  気安くお節介な先輩の、振り払ってなお伸ばされる手に、彼女が築いてきた心の防波堤はついに決壊した。
  本編では詳細を描かれない、洋人とちせの初エッチの様子を収録。

  誤解を真実にするべく、佳奈枝は傷ついた洋人と身体を重ねる。
  なおも被害者面なちせに思い知らせてやるために。虐げられてきた自らの恋心への、せめてもの慰めに……。
  本編では詳細を描かれない、洋人と佳奈枝の痛ましい情事を収録。

  糧にも良し悪しがあるが、若い個体は比較的生命力を多く備えている傾向にある。
  今日などは、マセた少年が向こうから迫ってきた。興が乗った『彼女』は、彼の相手をしてあげることに。
  気分次第では、未熟な精の味見だけでは済まないかも――そんなことを考えながら。

  洋人が差し入れにと持ってきたバイク書籍の中に、エロ本が混ざっていた。
  それも病弱少女モノで、女の子もなにやら自分に似ている気がする。
  気まずく思う美晴であったが、彼がこの本で自慰に耽っていることを想像すると、なにやらムラムラとしはじめて……。

  大好きな洋人にもっと自分を求めてもらいたい影子。   ちせの見た目が好みという判断材料から、彼がロリコンであると推察。
  隠れて擬態の猛特訓に励み、今よりさらに年若い姿への変身が可能となった！
  ロリボディというあらたな武器を携え、今、洋人の誘惑に挑む！

「あの一件」で洋人と引き離されたちせは、精神的にひどく不安定な日々を過ごしていた。
  彼女は今日もひとり、深夜の男子トイレで自らを慰める。
  その不安と孤独を忘れさせる破滅的快楽を求めて……。

  河元ちせは、影の怪異の中で微睡んでいた。
  平時は不安定な感情や強迫観念に振り回される彼女も、眠りの中でだけはそうしたしがらみから自由であれる。
  穏やかな眠りの中で、彼女はここに至るまでの日々を――変わっていく洋人に対する想いを追想する……。