───19世紀のおわり。
 黒死病の猛威と、異教徒の蹂躙により、ヨーロッパは消滅した。
 やがて世界は、秘めていた本来の姿をあらわしはじめた。
 人の消えた大地には巨樹がはびこり、ドナウの源流を、黒き屋根となって覆いつくした。


黒死病の世界的流行をむかえるなか、第一次世界大戦に先んじて、ヨーロッパ諸国とオスマン帝国のあいだに戦端がひらかれ、オスマン側が圧倒的な勝利をおさめる。まさに聖戦と呼ぶべき激戦のなかで、ヨーロッパの大地は焦土と化し、完膚なきまでに蹂躙された。

主人公クゥ・クランは、その幼き頃に、生まれ育ったドイツを離れて、難民としてはるばる清王朝の北京へと逃れた。いつからかクゥには、いやおうなく他人の心の声を聞き取るテレパシー能力がそなわっていた。当人にとっては、ひたすら苦痛でしかないその重荷を背負いながら、クゥは青年へと成長する。

やがて大戦から十数年が経ち、堕落と混沌をきわめる北京の街で、ひとつの噂が言い交わされていた。
「“黒の切符”を手にした者は、黒い列車に乗り旅立つさだめ。向かう先は、夜のとばりに閉ざされたヨーロッパ。列車の名は“プレステ=ジョアン”。七つの橋を越えて終着駅にたどりついたなら、かならずや望みがかなう」───と。

酒と漁色におぼれ、街をうろつくクゥの前に、突然あらわれた少女エマは“黒の切符”をさしだし、一緒に列車に乗るようにうながす。その少女は、いっさい口をきくことができず、クゥのテレパシーをもってしても、心を読み取ることのできない相手だった。

機関車“プレステ=ジョアン”に乗り込んだふたりは、やがて力を合わせて終着駅を目指すのだが、その前に“”という名の、大いなる七つの試練が待ち構えていた。




母神ダヌ───
 世界樹のもとにあるその泉で、旧き女神は待つ。
 ヨーロッパの子らの帰還を、黒い列車
を待つ。
 すべての願いをかなえるために。
 敗北の恥辱をぬぐい、栄光を取り戻すために。

[SEVEN−BRIDGE]は、寝台列車に乗って旅をすることが目的のADVです。

主人公クゥの視点で物語は進展し、表示された選択肢を選ぶことで、ストーリーが変化します。

始発駅は北京、終着駅はドイツです。




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