タイトルバナー
game-style×Liar-soft
■『帝都飛天大作戦』発売後記念更新■
みんなでお祓いに行きました
〜神田明神編〜
文章:希

本日は『帝都飛天大作戦』発売日記念更新といたしましてですね、ライアースタッフ一同で神田明神にお祓いに参じた際のレポートを掲載します。
……なぜわざわざ社内総出でお祓いなぞに参ったのかは、ゲーム本編の内容に触れることなので明言を避けるのですが、その行き先が『神田明神様』と言う事でご理由はお察しいただきたい。

企画内で『とある人物・事柄』を題材にしたり触れたりする場合の、業界の慣例なのでございます。
悪魔を合体させたりペルソナだったりする某有名ゲーム開発会社もこれを慣例にしていたようなのですが、一回だけ冗談に参拝を怠ったが為に会社全体に不幸が降った、という噂があるくらいで───

さておき、やってきました神田明神前。こちら、参道の様子ですね。

夢野久作
「こうして現代の建物の並びの中に、不意に、けれど当たり前のように古い情趣が顔を覗かせる。
これも東京という都市の一つの特徴だね」

神田明神は千代田の市街のど真ん中で、回りをビルや様々な社屋に囲まれた中に、ぽつんと江戸の頃からの情緒を残して、現代も在しておられます。
この参道にも懐古的な甘酒屋さんや佃煮屋さんがまだ営業されておられて、好古主義の希としてはお祓いの以前にここで足留めを食うところでした。

そして表門、随神門です。
この赤色と金色の組み合わせは、日本人の心になんとも訴えかける力があると思います。

月山キトラ
「ちょっと雨もやいだったのが残念ですけど、それでも綺麗で、神々しくて、つい手を合わせたくなっちゃいます」
黒羽伽藍
「これは、正確には吾輩達の時代にはなかった御門ではあるがな」
※この随神門は昭和50年建立です。

……そう、この日は朝からの雨模様で、それが為か、境内も閑散としていたような印象がありました。

塩原鶴子
「中央に見えている輪は『茅の輪』ね。夏越の大祓えの時季だったと言うこと」

こちらにお祓いに参ったのは開発途中の6月頃でして、夏越の大祓えと被っていました。お正月から半年間の穢れや厄疫を払う、と言う意味合いがあるお祭りなのですが、ライアー面子もちょうどとばかりにこの茅の輪を、左回り、右回り、左回りと8の字なりにくるくる三回潜りました。それがお作法です。
ちなみに日本の伝統的な所作というのは、大概『左』を起点とします。

お祓いを待つ間に、絵馬所を覗いたり……。

相馬瑞城
「ほう……奉納の絵馬も、わたくしが知る物とはずいぶんと様変わりしているような」

この神田明神、『ラブライブ』の聖地の一つでもあったようで、絵馬所にずらりと並んだイラスト絵馬は壮観でした。

鳳凰殿(待合所と集会所、お札をいただくところを合わせたような建物です)の中の売店を覗いたり……。

月山キトラ
「あ、猫! 猫の火消しですよ。可愛い……凛々しい? 隣にもトラネコの顔たくさんの手拭い!」
黒羽伽藍
「可愛気、あるか? こ奴らだと、お前の手籠ごと肉を担いで逃げていくような気がするが」

この他にもなんでか猫をあしらった品は並んでいました。

さて、お祓いの時間です。
いざ神殿へ。

降市荷十
「こりゃまたえらくいかつい狛犬様だな……」

神殿前の狛犬は、とても筋肉質かつ威圧的な風貌で、前に立ってみるとうっかり立ち竦んでしまいそうです。

相馬瑞城
「ご覧の通り、神域、神殿よ。努々(ゆめゆめ)、敬い畏れるお心をお忘れなきよう……」

この後拝殿の中に上がらせていただきまして、お祓い、と言う次第になるわけですが、残念ながら殿中にては撮影は出来ず、写真はありません。
ただ、普段はあまり縁がない体験であり、殿中の雰囲気や造作に調度、奉られる祝詞、それら全てがない交ぜとなって、非常に厳かな心持ちにさせられました。
お祓いの後でお札と木札をいただき、これにて『帝都飛天大作戦』の開発の無事成功と厄落としを祈った神田明神参詣はお開きとなりました。

お祓いには特に関係ないのですが、境内の気になったあれこれを。

鈴鹿
「あら愛らしい。神社の鳥って言うのは気に入らないにしても、丸くてふっくらして愛嬌があること」
人首丸
「境内のあちこちに複数あるが、こういう場所で飾り物とされるのは、通常鳳凰の筈だが」

屋根の擬宝珠飾りの様に、あちこちにあった金の鳥さんです。ただ何でもこれはよくある鳳凰ではなく、水鳥だとのことでした。一節には、平将門公の怨念を水に流す、と言った意味もあるのだとかないのだとか。

また明神の裏手には、こんな建物もありました。

クナリ童子
「……なんかボクからするとごく普通のウチにしか見えないんだけど、どうなのかなあ悪路おじさん」
大獄堂悪路
「知らん。俺には全く興味はない」

こちらはかつて江戸城築城の収集された材木商、遠藤家の旧店舗兼家屋母屋だとのことで、先代の当主は神田明神の氏子責任総代を務めていた人物だそうです。
とても趣のある建物で、至るところに江戸職人の技術の粋が凝らされているとのこと。
佳いなあこういう家に住んでみたいものです(高望み)。

そして明神の横手口からちょっと歩いたところに……。

キャラ
……「月光食堂」……なんでしょうねこのなんともアングラ風味漂う店名は。その時は時間が押していたので見送りましたが、何時かこのお店覗いてみたいなあ……。
ライアーソフト