《《天京院鼎の推理講座》》

杏里
「ステップアップ方式で楽々予習! 『天京院鼎の推理講座』の時間だよ。さあ! 講師はもちろん、この人! 世紀の大天才、天京院かなえ!」
天京院
「さて、パパッと終わらせようか」
杏里
「ああ〜、せっかく盛り上げたのに〜」
天京院
「最近研究が忙しくて寝てないんだ」
杏里
「ウィ。あ、そうだ眠気覚ましにコーヒーでも飲む?」
天京院
「いま飲んでしまうと、気分が落ち着いてしまって余計に眠くなる。さっさと始めよう」

★STEP1 『ヒロイン選択』★
天京院
「まず、ヒロインを選んでもらう」
杏里
「どういうこと?」
アルマ
「わたしたち3人から護衛する人を一人だけ選択するということですわ」
杏里
「アルマ! ソヨン、アイーシャまで! みんな、今日も花のように綺麗だね……って、一人?」
ソヨン
「そうです。一人だけなんです」
アイーシャ
「次に犯人に狙われる可能性の高い私たち三人のうち、誰か一人を重点的に護衛することで、犯人との遭遇率を上げようという天京院さんの発案です」
杏里
「えー! ボクはみんなと仲良くなりたいなぁ」
天京院
「判断し決断する。人生においては幾度となく訪れる試練だな。とにかく、この決断でゲームのストーリーは大きく3つに分かれることになる」
アルマ
「杏里様が誰を選ばれるのか。楽しみですわ」
ソヨン
「……(どきどき)」
アイーシャ
「よく考えてお選びになってください」
杏里
「うーん。みんな大好き! ってのはダメ?」
天京院
「好きなのは構わないけど。でも一人はえらんでくれ。じゃないとゲームが始まらないだろ」
杏里
「はーい……」

★STEP2 『捜査パート』★
天京院
「さて、ここからが本番だ。
 月曜日から金曜日までに進行するのが
捜査パート。まずは……」
ヘレナ
「マップ画面上で捜査場所を選択します」

《マップ画面》
天京院
「……なるほど、今度は君たちが説明してくれるってわけか」
イライザ
「マップ画面には、その時に選択できる場所にフラワーアイコンが出現します。アイコン上にカーソルを置くと、その場所にいるキャラクターが表示されるようになっております」
クローエ
「捜査場所を選択するのは午前と午後の1日2回」
ヘレナ
「アイコンをクリックするとADV画面に移り、その場所にいるキャラクターとの会話になるわ」
杏里
「ボクの華麗なトークが炸裂するんだね」

《ADV画面》
クローエ
「華麗かどうかはともかく、ここで行われる会話はさまざまね。推理にかかわる情報やただの無駄話だけではなく、その……エッチシーンもあるわ」
杏里
「ウィ、がんばるよ!」
ヘレナ
「なにを頑張るつもりよ!」
イライザ
「ブルリューカ様はツッコミ上手ですわね」
杏里
「夫婦漫才さ」
ヘレナ
「へ、変なこと言わないの! ……真面目に捜査をしていれば
『ヒント』と呼ばれる情報や証拠品が手に入ります。頑張って『ヒント』をなるべく多く集めてください」
クローエ
「集めた『ヒント』は、
推理メモ画面でいつでも確認できるようになってるわ」
イライザ
「『ヒント』に関しての詳細は、後で天京院様から説明があります。それでは杏里様、私達はこのあたりで失礼いたします」
杏里
「メルシー! ご苦労さま」

★STEP3 『推理の時間』★
天京院
「週末、土曜日は週の総括
『推理の時間』なのだが……」
杏里
「誰も出てこないね」
天京院
「ああ……えーと『推理の時間』はその週に杏里が集めた『ヒント』をもとに、あたしが犯人を推理して、次週の捜査方針を決定する時間だ」
杏里
「うん、ここで重要なのは集めた『ヒント』の数と質だね」
天京院
「そう、事件の真相に近い『ヒント』であれば、たとえ数は少なくとも、有効な推理が期待できる」
杏里
「これが、質だね」
天京院
「逆に、事件の真相とはほど遠い噂話のような『ヒント』でも数が多ければ、まあなんとかなる。これが数だ。ふふ、推理してみせようじゃないか」
杏里
「……すごいなぁ! でも、どうして条件が違っても同じ推理ができるの?」
天京院
「天才だから」
杏里
「なるほど! やっぱり、かなえさんはすごいや」
天京院
「しかしだ。もし『ヒント』の質が低く、また数も少なければその時は……」
杏里
「その時は?」
天京院
「ゲームオーバーだ。その時点で捜査は続行不可能になる。迷宮入りさ」
杏里
「そんな!」
天京院
「第一容疑者が学園内をどうどうと徘徊したうえ、捜査にも進展がないのでは、いくら学園長にしてもPS(ポーラースターセキュリティ)をおさえておけなくなるのは当然だ」
杏里
「キビしいなあ、息がつまっちゃうよ」
天京院
「まあ、真面目に捜査をすればいいんだ……ご褒美もあるしな」
杏里
「!! そうだった、日曜日にはアレがあるんだ!」

★STEP4 『デート』★
杏里
「AH! AH! AH! ビュティフォーサァーンデェー」
天京院
「そんな旧い歌を……しかし、そんなにデートってヤツは楽しいのかい?」
杏里
「もちろんさ! ヒロインとのかけがえのない思い出を作る、我が愛の日曜日!」

《デートイベント》
アンシャーリー
「あら、夢見がちな瞳だわ」
ニコル
「キラキラでまぶしいくらいだね。ところで杏里? 写真を見たニキがいなくなっちゃったけど。ハイこれ、涙にぐっしょり濡れた、写真の残骸」
杏里
「えぇっ! ニキ! ニキー!!」
ニコル
「てなわけで日曜日はデートの時間。厳しい捜査を乗り切ったものだけに許される、ご褒美イベントであーる」
アンシャーリー
「褒美といっても紅蓮の炎で焼き尽くすわけじゃないのよ。むしろ、ウサギ小屋にぎっしりつまったウナギにサナギをプレゼントなの」
ニコル
「…………あー、捜査が進むと、同時にヒロインちゃんとの仲も深まっていく。で、最後には杏里の『愛しい子猫ちゃん』がまた一人増えるってわけさ、ちぇっ」
アンシャーリー
「増えるとは限らないわ」
ニコル
「え?」
杏里
「やあ、諸君! 見てくれたまえ、お姫様を抱っこだよ」
ニキ
「……! ……!(パタパタ)」
杏里
「ノン、降ろしてあげないよ。ボクの可愛いニ・キ」
ニキ
「……」
ニコル
「なんだよ、もう仲直りかい」
杏里
「ニコルもヤキモチかい?」
ニコル
「いやいや、常日頃より刺激と波乱を求めているのさ。あたしは」
アンシャーリー
「シゲキとハランなら、よいおクスリがあるわ」
ニコル
「いらない」

天京院
「…………ふぅ」
天京院
「まあ、こういった具合に捜査は進むわけだ。
え? 主人公があんなのでイイのか? いや、ああ見えてやる時はやる奴だ……と思う。ま、君たちが導いてくれれば大丈夫だろ」
天京院
「じゃあ、今回はここまでだ。次回の更新は
『人気投票結果発表』か、どうなる事やら…………眠い……コーヒー飲んで、ぐっすり寝よ。じゃあ」