キャラクター紹介最終回
“ビジターズ”
『クレア』『ミリエラ』『コー』

クレア
「クレア!」
コー
「コー!」
ミリエラ
「……ミリエラの」
クレア&コー
「キャラクター紹介、最・終・回〜〜」
ミリエラ
「…………」
クレア
「どーして黙ってるかな」
コー
「ふぁいとだよ? ミリエラ!
 ブービーのヘレナせんぱいとは、まだ50票差もあるんだから!」
ミリエラ
「そんな慰め方ってあるか? べ、べつに投票結果なんて……だいいち杏里先輩が来てないのに、勝手にはじめていいのか?」
コー
「そうだねえ。ねぼうしてるのかな?」
クレア
「ふふん。なんにせよ遅刻したのが運の尽き。ここはわたしたちが仕切らせてもらうわ」
コー
「んじゃクレアからね!」
クレア
「了解!」
クレア
「ブナ ズィウア! 皆さんこんにちは!
 わたし、クレアっていいます。母国はルーマニア。日本では新体操で有名よね?」
コー
「どばる だん どばるどばるどばるだーん♪
 どーばるだん どーばるだ〜〜ん♪
 コーでぇす。フルバツカ(クロアチア)のザグレブ生まれなの!」
ミリエラ
「ヨー ナポット。名前はミリエラ。
 マジャール(ハンガリー)のブダベスト出身。あたしの国だけ海がない……」
クレア
「わたしたち3人は、この学園に短期留学中の『ビジタークラス』の一員なの。杏里センパイは、“ビジターズ”だなんてひとまとめにして呼びますけど、それ失礼よ?」
ミリエラ
「まったく」
クレア
「ビジタークラスは、将来ポーラースターへの入学を考えている人のための、三ヶ月限定の学級なの。いわば体験入学ね」
コー
「え? サマースクールじゃないのお?」
ミリエラ
「……本当にそう思ってるコも多いんじゃないのか?
 じっさいのところは、ほんのさわりだけでも本格的なお嬢様教育を体験させたい親とか、ただ見栄をはりたいだけで娘をポーラースターに乗せる親とか、そんな連中の差し金だろ。まったく、こっちはいい迷惑」
クレア
「まあまあ、こんな船に乗れるなんて一生にあるかないかの貴重な経験よ?
 クラスには他にも60人ほどのお嬢様のタマゴたちがひしめいてます。毎日ヒナ鳥の巣みたいに大騒ぎです!」


《ビジターズとファン・ソヨン》

コー
「で、コーたちはクラスのなかよし3人組なの!」
ミリエラ
「───の割にはケンカばかりしてる」
クレア
「そうねえ、不思議ね? どうして、わたしたちってば一緒に行動してるんだろ?」
ミリエラ
「乗船してしばらく経ったころ、クレアから話しかけてきたんだろ? 『ハンガリー? じゃあ、お隣さんね? 大人たちは仲が悪いけれど、わたしたちはそんなこと真似しなくてもいいわよね』って───」
クレア
「えへへ、そうでした。ミリエラってば、制服はいきなりハサミで切っちゃうし、ウェルカム・パーティにも顔を見せないし。ひどくつんけんして、誰も近寄らせないムードだったんですもの」
ミリエラ
「だったらどうして声かけるかな……ま、すこしは退屈がまぎらせたけど」
コー
「えっとコーはね? ソヨンちゃんのおかげなの」
クレア
「そうね、コーはわたしたちと一緒になるまでは、ミリエラとはまた別の意味で浮いてたし。そのかわり、ソヨンちゃんにはべったりで」
クレア
「あたしたちビジターと、真面目につきあってくれたセンパイって、ソヨンちゃんだけだったから、ちょっと焼けたなあ」
ミリエラ
「誰だってガキは嫌いなんだ」
コー
「コーはお子様じゃないもん!」
クレア
「でもとても同い年にはねえ? とにかく、ソヨンちゃんのおかげで、学園生活が何倍も楽しくなったわ!」
コー
「ソヨンちゃんだ〜いすき!」
ミリエラ
「それもあと三週間か……」
コー
「もうすぐ、おわかれだね。バラバラになっても、コーたちはともだちだよ? ね、ミリエラ? クレア?」
ミリエラ
「……はいはい」
クレア
「ええ! でも、その残り三週間を台無しにしようとしてるのが、あの杏里センパイよ!」
杏里
「素晴らしいっ!」
クレア&ミリエラ&コー
「ひゃあぁ!」

杏里
「友情! なんて素晴らしいんだろう!
 キミたちが得たものは、燦然と輝く人生の至宝さ! 感動したよボクはっ」
コー
「れ、れいぷはん……」
ミリエラ
「あ、杏里先輩。遅かったですね」
杏里
「いやあ、部屋の扉がウンともスンともいわなくなるアクシデントが発生して。急遽友情パワーに救いを求めて、馳せ参じたんだ」
天京院
「至宝を電話一本でこき使うな。ついでに言うと、あれは事故じゃなくて、誰かの謀略だ。鍵穴に接着剤が流し込んであったぞ」
コー
「たいへんでしたねぇ、杏里さん」
クレア
「ホント。大変だったんですねぇ」
ミリエラ
「……あんたたち」
杏里
「うんうん。不思議なこともあるものだ!」
天京院
「……不思議か?」
杏里
「さて、登場人物の紹介も、今回で一段落。次にボクらがみんなと逢えるのは、えーっと」
ミリエラ
『サフィズムの舷窓・体験版』です」
杏里
「ウィ、その通り! ボクら全員が出演してるから、ぜひゲットしてね」
クレア
「体験版配布の詳細は、
こちらからどうぞ!」
杏里
「じゃあ、ボクは次のコーナーに行こうかな? あとは任せたよ、みんな」
コー
「らじゃあ!」
クレア
「それでは。ここまでずっと紹介を読んでくださった皆さん、お疲れさまでした。
 次回からは『天京院先輩の捜査講座』が始まります」
天京院
「そんな話聞いてないぞ?」
コー
「またすぐ会えるよね!」
ミリエラ
「発売日までなんて、あっという間だ」
クレア
「じゃね! みんな一緒に」
クレア&ミリエラ&コー
「オールヴォワール!」

学園施設紹介・最終回 『H.B.ポーラースターの秘密?』


《ポーラースターのティーパーティー》


ニコル
「なあヘレナ? いつになったら施設紹介とやらは始まるんだ?」
ヘレナ
「わたしに聞かないでよ!」
クローエ
「……」
ニコル
「あーあ、鼻の下デレデレ伸ばして。見ろよヘレナ。わざわざケーキ運んであげてる。アーンって」
ヘレナ
「な、なんてお行儀の悪い!」
クローエ
「……」
ニコル
「でもホントはヘレナも羨ましいんだろ? してほしいか? アーンってさ。アーン、ほらアーン」
ヘレナ
「や、やめなさいニコル!」
ニコル
「じゃあコロ。はい、アーン」
コローネ
「オンッ(もぐもぐもぐ)」
クローエ
「……いいじゃない。ゲーム本編が始まるまでの束の間の休息といったところよ」
ニコル
「まあ、それもそうか。しょうがないから、あたしたちで適当にやろうぜ」
ヘレナ
「はぁ……進行を円滑に保つのも風紀委員のつとめね」
ニコル
「秘密っていえば、アレだ。ホーミング・フィギュアヘッド」
ヘレナ
「なあにそれ?」
ニコル
「知らない? 2年前の入学式で学園長が蹴り落とした船首像の話」
ヘレナ
「それはもちろん知っているけど……唖然としたわよ。レセプションで、全長千2メートル、千2メートルって何度も繰り返されているうちに、いきなり学園長が席を立って……数字がハンパで我慢ならなかったって、それだけなのよ?」
ニコル
「ハハハ……で、その船首像がね、今でもうらめしそうに涙を流しながら、この船のうしろを泳いでついてきてるんだって!」
ヘレナ
「秘密じゃなくて怪談じゃないの!」
ニコル
「その船首像ってさ、クローエそっくりだったって目撃談もあるんだけど、どうなの?」
クローエ
「ノーコメント」
ヘレナ
「秘密といえば、ジラルドさん? この船の船倉の奥深くに、限られた者しか入室できない秘密の賭場があるっていうのは? 職員もこっそり出入りしてるって話よ?」
ニコル
「いやあ、どーだろね……ヘレナと杏里専用の秘密の花園が、学園各所にあるくらいだから。ヘレナってば声が大きいんだよね」
ヘレナ
「そ、そそそそそそんなの関係ないでしょ!」
ニコル
「否定はしないところが可愛いよなあ、コロ?」
クローエ
「時々、目をつぶって線を引いていたくらいだから。どんな区画があるか知れたものじゃないわ」
ヘレナ
「……それって、もしやこの船を設計されたお父様のおはなし? 近頃はコンピューターで設計するものと思っていたわ」
クローエ
「お兄さまはそうよ。でもお父様は、古いものや、意味のないものや、手間のかかるもの、そういった人間の匂いのする有象無象のものが大好きなのよ」
ニコル
「よく浮いてるなあこの船───って、いけね」
ヘレナ
「……ジラルドさん? 今、とっさに隠したものは何です? まさかタバコじゃないの?」
ニコル
「何でもいいじゃん。いや、少なくともタバコじゃないって」
ヘレナ
「またそういう禁制品を! どこから手にいれるのかしら、まったく。お見せなさい、いいからお見せなさい!」
ニコル
「ちょ、ちょっと待ってよ、やばいってヘレナ! 向こうの様子がおかしい。みんな、テーブルに突っ伏したままケタケタ笑ってる!」
クローエ
「……あら、アンシャーリー?」
アンシャーリー
「あたしは何も入れていないわ? 悪いおクスリは」
ヘレナ
「バ、バンクロフトさんっ!?」
ニコル
「三月うさぎは誰だ? 耳の長いアイーシャ? む、年中発情してる杏里って線もある?」

イライザ
「まあ。お出しした記憶のないお菓子が───ちなみに私は、眠りネズミのヤマネさんがお気に入りですわ」
ヘレナ
「洒落ている場合じゃないでしょ! ちょっと、大丈夫?」
アン
「わたしは不思議な国のアンシャーリー」
ニコル
「キチガイ帽子屋だろ?」

──────混乱のうちに了。