キャラクター紹介第6回
“杏里専用風紀委員”
『ヘレナ・ブルリューカ』
“おちぶれメイド”
『イライザ・ランカスター』



杏里
「ブリヴィエット!(ロシア語でヤア!)
 ゲームの発売もひしひしと迫り、みんなと頻繁に逢えるようになって喜ばしい限り。
 先週に続いて、ボクの愛しい子猫ちゃんたちを紹介するよ!」
ヘレナ
「ふう、やっとちゃんとした出番がまわってきたわね。改めてはじめまして、ヘレナ・ブルリューカです。ロシア連邦こそ我が祖国」
イライザ
「イライザ・ランカスターと申します。出身はイギリス。このポーラースターで学園付きのメイドを勤めております」
杏里
「二人とも、ボクと同じセカンドクラスに在籍していて……おっと、イライザはもう違うのか。ごめん」
イライザ
「お気になさらないで、杏里様」
杏里
「うん。二人ともボクの大切な子猫ちゃんであることに変わりはない」
ヘレナ
「杏里、その『子猫ちゃん』はやめてっていつも言っているでしょう? それに年下といっても、ほんの数ヶ月の───」
杏里
「その数ヶ月が重要なんだ。それにヘレナは、ボクが入学して初めての、記念すべき子猫ちゃん筆頭委員だし」
ヘレナ
「そんないかがわしい委員になった覚えはありません! 私はあなたのように、風紀を乱す人間を取り締まる、当学園の風紀委員です!」
杏里
「でも、ボクとヘレナは恋人同士だよね」
ヘレナ
「ち、違うわよ! 私はあの……レズ……ではない……の、だから恋人とかでは……」
イライザ
「ヘレナ様、お茶はいかがですか? 気分が落ち着きますよ」
ヘレナ
「あ、ありがとう」
杏里
「ボクのことが嫌いかい? ヘレナ」
ヘレナ
「き、嫌いではないわ……ともだち……そう、私は杏里のことは友達として好きよ。だからもっと、普通におつき合いをね」
杏里
「やだよ、ボクはヘレナのこと愛してるもの! 柔らかい銀髪も、甘い声も、93センチのバストも!」
イライザ
「まあ」
ヘレナ
「い、いつの間にサイズなんて……っ」
杏里
「もちろん触り心地で。確かこういう感じだから……」
ヘレナ
「へんな手つきしないで、杏里! ほんとうに破廉恥な……」
杏里
「聞いての通り、風紀委員をつとめる彼女は、不良のボクと違って、教師からもすこぶる評判がいい。学園指導部や、PS(ポーラースターセキュリティ)にも顔が効くんだ。頼りにしているよ?」
ヘレナ
「できるだけ、あなたの捜査に協力もするけれど、だからといって羽目をはずしすぎないでね?」


《ヘレナ・ブルリューカ》


《イライザ・ランカスター》


イライザ
「ヘレナ様、お茶が冷めてしまいますわ」
杏里
「イライザ、キミもお茶ばかり薦めてないで自己紹介をどうぞ」
イライザ
「あら、私には特にお伝えするようなことはございません。胸も標準サイズですし」
ヘレナ
「む、胸は関係ないでしょ!」
杏里
「でもイライザには、波乱の人生という大きなアピィルポイントがあるじゃないか?」
ヘレナ
「そんな他人の不幸を不謹慎な!」
イライザ
「……なるほど、確かに杏里様のおっしゃる通りですわね」
ヘレナ
「ランカスターさんまで!」
イライザ
「気になさらないでください、ヘレナ様。それに私は今の境遇を、不幸とは感じておりませんし」
イライザ
「コホン……私は、世界有数の貿易商の一人娘として、杏里様たちと共にこの学園に入学いたしました。けれども、セカンドクラスへの進級時に、両親が事故で行方不明となり、本国の屋敷も財産も、何もかもを失ってしまったのです。残ったのは多大な額の不渡り手形でした」
ヘレナ
「あの時は、クラス中が大騒ぎになったわね」
イライザ
「再び本国に戻っても、取り立て屋に何をされるかわからない。そこで、外部の手の及ばないこの学園で、特別にメイドとして雇っていただいた……というわけです」
杏里
「イライザが、突然メイド姿で現れたときはボクも驚いたよ。取り巻きを引き連れ、冷ややかな視線で学園を闊歩していたイライザも美しかったけど……」
イライザ
「杏里様ったら、そんな過ぎた話は……(真っ赤)」
杏里
「メイドになった今でも、きみの美しさは少しも曇ることはない。新鮮な驚きだったなぁ……」
ヘレナ
「そんな驚きは杏里だけよ」
イライザ
「このくらいで勘弁してくださいませ。そろそろヘレナ様のお話しに戻らなくては」
ヘレナ
「私? 私はもう話すことなんて」
イライザ
「あら、色々聞いておりますわ。入学3日目のサウナで杏里様と……」
ヘレナ
「杏里! あなたって人は何を喋ったの!」
杏里
「え、え? 何も話したりなんか」
イライザ
「夏のバカンス。人気の消えた船内。二人は一週間ずっと同じベットで……」
ヘレナ
「ももももうっ杏里のバカバカバカ!
 恥ずかしいッ」
杏里
「うわ、やめてよヘレナ! イライザも、どうして知ってるの?」
イライザ
「さあ? うふふ……」
ヘレナ
「杏里のバカバカバカバカバカッ!!」
杏里
「さあ……って、わっわわっ!!
 堪忍してよヘレナ!
 えーい、かくなる上は秘技・杏里スペシャル!」
ヘレナ
「えッいやッ、何をするの杏里! ちょっと、そんなところを! おやめなさ……あああっ」
杏里
「イライザっ! ボクはヘレナを『説得』するために部屋に戻るから、あとよろしくね」
イライザ
「はい。こきげんよう、杏里様、ヘレナ様。
 私も、多忙な身ではありますが、微力ながら杏里様の捜査のお手伝いをさせていただきますわ。身の回りのことですとか、あるいは先ほどのように小耳に挟んだ噂話ですとか……」
ヘレナ
「ニェット! ニェーット!
 アアンッ! あぁ…………」
イライザ
「あら。あんなに嬉しそうな声をあげて、ヘレナ様ったら……
 さて次回は、残る杏里様の子猫ちゃん、クローエ・ウィザースプーン様と、アンシャーリー・バンクロフト様をご紹介いたします。
 施設紹介も再開。海鳥たわむれる『購買部通り』の様子をお届けいたします」
イライザ
「……それと申し忘れました。
こちらのページにて、私達のサンプルボイスを公開中です。お休み前にどうぞお聞きになってはいかがですか? 皆様のお気に入れば幸いです」
イライザ
「それでは来週まで───杏里様のお国の言葉で───サヨナラサヨナラ?」