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杏里
「チャオ! そして、グーテンターク!
今日はボクの愛しい子猫ちゃんたちの魅力を、皆さんにたぁっぷりと───」 |
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天京院
「な、なぁ、杏里、こ、コーヒーないかな。あ、あああのさ、部屋のコーヒーが、きき切れ、切れちゃってカフェに行ったら売り切れててさ、倉庫も漁ったんだけど、缶もジュート袋のも在庫が無くって、もしかしたら、ああ、あたし騙されてるんじゃないかって、そそそうだよ、一粒くらい床に落ちてるかもしれないこのままじゃあたしああ杏里、ここ、コーヒーないかな?(カチカチカチカチカチカチ)」 |
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杏里
「か、かなえさんっ、カップが割れる割れるっ! ごめんよニコル! あとは頼んだ!」 |
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ニコル
「はぁ!?
いや、だからアンチョコなんか渡されても!」 |
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杏里
「大丈夫だよ、かなえさん! しっかり!
確か学園長がブリッジに隠してたはず!」 |
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天京院
「あ、あたしさ、ここ、コーヒー無いとだだ、だめなんだよ、あああ杏里コーヒーないかな(カチカチカチカチカチカチ)」 |
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杏里
「行こう! さぁ、ボクにつかまって!」 |
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ニコル
「オーイ、杏里ってば! カナエも…………っ
……放置プレイ!? ちぇっ、ライトのあたるステージで自己紹介なんて、性に合わないんだけど。仕方ないなあ。えーと……」 |
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ニコル
「チャオ! あたし、ニコル・ジラルド。イタリアはトスカナのフィレンツェ育ち! 趣味はギャンブルだ。
で、あそこで部屋のすみをじっと見つめてるのが───」 |
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ニキ
「…………」 |
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ニコル
「……ニキ・バルトレッティ……ドイツ出身……だっけ? 世界的アーティストを両親に持つんだそうな。ほほう」 |
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ニコル
「あたしもニキも、おなじファーストクラス。ま、あたしは授業じゃいつも居眠りしてるし、ニキはニキで、ほんの数回しかクラスに顔を出したことがない。教室で二人が顔を合わせたことなんて、ほとんど無いんだ。あははははは」 |
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ニコル
「…………って、ダメじゃん!
誰だ、このカップリング考えたの!」 |
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ニキ
「…………(こぶりのジェスチャー)」 |
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ニコル
「用が済んだら帰ってもいいですか、って?
待てい、本格的に独りにする気かい!?
とりあえず自己紹介は終わったから、アンチョコによると───ああ、そか、子猫ちゃんについて説明ね。はいはい」 |
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ニコル
「えーと、杏里がしょっちゅう口にしている『ボクの愛しい子猫ちゃん』ってのが、何を隠そうあたしたちのことなんだ。うん。
風紀委員のヘレナをはじめとする、6人の愛人ならぬ、6匹の子猫ちゃん!
あたし達は、杏里・アンリエットの愛の囁きと、悪魔的な舌技&フィンガーテクニックによって、身も心もメロメロに溶かされ、求めあらば、すぐさまその青き果実を差し出し……って何を言わせるんだ! このっこのっ(アンチョコをたしたし踏みつける)」 |
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ニキ
「…………(淡々とジェスチャー)」 |
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ニコル
「本当のことだから仕方ないですって? そ、そそ、そりゃそうなんだけど……(耳まで赤っ)
……ニキ? あんたも普段と違って、ずいぶん落ち着いてるね」 |
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ニキ
「…………(ぎゅうー)」 |
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ニコル
「にゃに? コローネがいるから?
かぁーっ。コロもコロだよ!
でれでれ耳なんか伸ばしちゃって、まったく!」 |
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ニキ
「…………(耳は生まれつき)」 |
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ニコル
「あーそか、忘れてた。コローネは、ロシア産のボルゾイ犬。子供の頃からずっと一緒に育った、いわばあたしの家族さ。おっきくて、ふかふかだぞ!
ま、一応オスってことで、連れ込む時は指導部と一悶着もあったけれど。今では案の定、船内の人気者。あたしよりよっぽど社交的な性格で……こら。ニキもいい加減に」 |
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ニキ
「…………(ぎゅうー)」 |
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ニコル
「……なに? 焼きモチはみっともないです?
あ、あのねぇ、ニキ? あんたが言うかい?」 |
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コローネ
「ウォン?」 |
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ニコル
「ハァ……ったく。紹介を続ける!
で、船倉賭博でブイブイいわせてたあたしは、とある晩の大勝負で杏里に大負け。配当金代わりにベッドを共にする羽目になったわけ。たははは、思い返すに情けない。
ここんとこも、ずいぶん負けニコルが込んで、杏里の要求もエスカレートする一方だったんだけど……そんな折に問題のレイプ事件が起きた」 |
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ニコル
「あたしたち『杏里の子猫ちゃん』は杏里の捜査に積極的に協力するってことになってる……けどさ、やっぱりメンドウだよねぇ?
しかしまあ、借りっぱなしってのもあたしの主義じゃないし。せいぜい犯人捜しに手を貸して、一気に精算するつもりさ!」 |
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ニコル
「あん、なんだってニキ?
……コローネのほうが頼もしいとみたぁ?
ほっとけ!」 |
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ニキ
「…………(胸を押さえるジェスチャー)」 |
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ニコル
「杏里がいなくなったら、寂しくて胸がつぶれてしまう? だから頑張ってお手伝いしたい?
……ろくに船内も歩けないってのに大丈夫かよ、ニキ?」 |
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コローネ
「オンッ!」 |
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ニコル
「ハイハイ、コロも頼むよ───おや」 |
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ニキ
「…………ぁ……あん………り………っ」 |
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杏里
「ふう、ただいま。ニキ。ニコル。
そりゃもう壮絶なバトルだったよ。
迫る敵をちぎっては飲み、ちぎっては飲み」 |
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ニコル
「だから戻るの遅いって!
あたしばかり喋らせやがってからに!
司会料よこせ!」 |
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杏里
「えー? 10ニコルくらいでいい?」 |
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ニコル
「安っ! あと一ケタ!」 |
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杏里
「とすると、耳たぶへのキス一回ぶんか……
悩むな……」 |
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クレア
「秘密の花園で、たんび、たんび♪」 |
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ミリエラ
「杏里にやられて、たんび、たんび♪」 |
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コー
「せいのどれいに、たんび、たんび♪」 |