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杏里
アパ ハバル!(マレー語でこんにちわ)
さあさあお待ちかね、今回のサフィズムの舷窓キャラクター紹介は、南洋からやってきたメランコリック・ベイビー、アイーシャ・スカーレット・ヤン! ああ、その制服はかなえさんと同じ最上級生の……、つまり、年上なんだねぇ……。はあぁ……。 |
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アイーシャ
え、あ、あの……。 |
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杏里
ああ、ボクのロゥテンションは今回に限っては気にしないでくれ。はあぁ……。ところで、挨拶はとりあえずマレー語でしてみたけど、ネイホゥ(広東語でこんにちわ)の方がいいのかな? それともアロゥ(英語フランス訛り)? ワナッカン(タミール語)? |
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アイーシャ
どれでもけっこうです。シンガポールでは、どれも公用語ですから……。 |
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杏里
あ、そ。シンガポールってどんなとこ? |
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アイーシャ
東南アジア、赤道直下にある国です。マレー半島の先端にある小さな国ですけど。きれいでいいところです。 |
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杏里
そうなんだ。あとは……、一応、キミのプロフィールとか詳しく教えてくれない? ほら、ここでの情報を心待ちにしてる人達もいるからさ。 |
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アイーシャ
あ、はい。父は貿易を営んでいます。父方の祖父が広東省出身の華僑系、祖母はマレー系って聞いてます。母は、イギリスから移ってきたんです。 |
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杏里
国際色豊かなことで。 |
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アイーシャ
ええ。H・B・ポーラースターには、先の九月に入学しました。 |
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杏里
あ、転校生だったんだ。 |
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アイーシャ
いえ、違います……。 |
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杏里
え? なんで? |
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アイーシャ
その、私、入学してから飛び級でサードクラスにあがったんです。 |
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杏里
なに!? 何だって!? |
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アイーシャ
え……、どうかしましたか……? |
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杏里
今、何て言ったんだい!? |
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アイーシャ
あ、あの、飛び級でサードクラスに……。 |
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杏里
つ、つまり、キミはもしかして……ボクより年下なのかい!? |
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アイーシャ
あ、はい、そうなります……。 |
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杏里
……………………。 |
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アイーシャ
あ、あの……? |
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杏里
……ワオ! トレビアーン!! |
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アイーシャ
……!? |
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杏里
なんてビックリ箱なんだ、これは! 今日という日は素晴らしい! アイーシャ、キミの秘密を知ってしまった! 一見、トゲに覆われ人を拒むイバラの園の奥には、可憐な姫君が眠っていたというわけだ! |
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アイーシャ
え、あ、あの……。 |
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杏里
そうか、これまでのボクとキミのすれ違いは、神が与えたもうた試練だったと言うわけだね! 運命の絆は、時として奇妙にもつれて、愛し合う者同士をわざと引き離したりしてみせるのさ。でも、もう心配はいらない。 |
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アイーシャ
な、なにが……、でしょう……? |
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杏里
キミを目覚めさせる者が現れたということさ! それはもちろん、このボク! さあ、目覚めのキスをあげるよ。目を閉じて、少しだけ顎を前に出して。心持ち右に顔を傾けてくれるとありがたいな! |
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アイーシャ
え、え、え……。 |
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杏里
さあ……! |
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天京院
こら。 |
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アイーシャ
あ……。 |
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天京院
真っ昼間っから何をしている。 |
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杏里
なんだよ、かなえさん。二人の儀式に割り込むなんて、ずいぶん野暮なもんだね。 |
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天京院
なにが儀式なんだか。 |
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アイーシャ
あ、あの、失礼します……。 |
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杏里
あ、あ、あ……。行っちゃった……。 |
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天京院
泣きそうな顔しなさんな。しかし、話に聞いたとおりだね。 |
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杏里
何が? |
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天京院
彼女さ。あたしとは別の意味でクラスから浮いているからね。いつも一人でいるんだってさ。 |
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杏里
アイーシャが? クラスから浮いてる? かなえさんも? |
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天京院
あたしの場合は孤高、彼女の場合は孤独。わかるかい? |
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杏里
よくわかんない。 |
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天京院
……だと思ったよ。ま、そこらのお嬢様には、よく言えば、なかなかにつきあいにくい相手だということさ。年下で、あまり社交的でないクラスメイトというのはね。 |
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杏里
なんてもったいない! |
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天京院
そう思うのは杏里だけだよ。 |
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杏里
ボクにとっての世界の損失さ! |
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天京院
そう思うなら、友達になってやるんだな。 |
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杏里
友達だけなんて、我慢できないな。 |
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天京院
……ま、好きにしな。さて、あたしも研究室に戻るとするよ。じゃあね。 |
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杏里
じゃあね〜。
……ふむ、アイーシャは一人ぼっちで寂しいのか。ふふ、でも、それも今日で最後! 明日からはボクが四六時中ぴったりマーク。上級生だけど年下だなんてフェイントはもう通用しないよ。年下、としした〜 |
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杏里
さ、次回からはボクの愛しい子猫ちゃん達を大紹介!
まずはニコル・ジラルドとニキ・バルトレッティの二人だね。お楽しみに! |