主人公。大学生。父と妹が心中した直後に記憶喪失となる。当初は、記憶を取り戻そうとする気持ちも本心ではなく、周囲の期待に応えたいがためのものだった。しかし、最愛の妹の面影を故郷の町に見いだしてからは、真実を掴み取ろうと苦しみもがきはじめる。




   
   主人公の若き義母。盲目の麗人。ほがらかで家族を優しく包み込む、簸川家の精神的支柱。




   
   主人公の同期生で、生まれつき足が不自由。自称恋人。失われた記憶については触れずに、ただ主人公を連れ帰ろうとする。




   
   主人公の幼なじみ。帰省中のところを夏生に引き留められる。歯科技工士。

   
 主人公の前に忽然と現れた童女。主人公の妹に瓜二つ。神出鬼没で、何を考えているのかよくわからない。蔵女の右中指の爪に傷つけられた者は、やがて自滅へと誘われ、赤い雪となって腐り落ちる。  



   
 主人公の義妹。通信制の予備校生。シニカルにふるまおうとしながらも、面倒見のよい性格で損をする。事あるごとに主人公につっかかってくる。首にかけたヘッドホンがトレードマーク。  



   
 主人公の従姉で幼なじみ。町役場の看板娘。ざっくばらんで、細かいことは気にかけない。主人公の記憶を取り戻させようと、強力に迫る。