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※サブキャラクター・CV・サンプルボイスなどを随時追加して参ります。サンプルボイスの「※」マーク付きはHシーンの音声です。
※「赫炎のインガノック」はパートボイス作品です。
■救いを求め、手を差し伸べる男 ギー
都市下層で巡回医師を生業とする《数式医(クラッキング・ドク)》。細身の男。常に憂いを帯びた表情を浮かべている。
元は上層の国立機関大学で学ぶ、年若き医学生であった。両親を早くに失い、準3級の機関技師として工場で働きながら学費を貯め、猛勉強の果てに上層の大学へと入学を果たし、1級医師を目指して勉学に励んでいた。
しかし、都市インガノック全層に顕れた《復活》による都市と現実の崩壊により、それまでに学んだ“設備溢れる医療施設”における“純然たる人間のための”医療技術と知識のほとんどは意味と意義を失い、彼は絶望の底に落ちた。
暗黒の日々から10年が過ぎて──彼は新しい知識と力を得た。すなわち現象数式を操る《数式医》の知識と、己を守る盾となる《奇械》の力である。もはや人を救うことに意味を持たない《異形都市》と化したインガノックで、それでも彼は、今日も、誰かへと手を差し伸べ続ける。
例えそれが、明日には死する相手であっても。
《奇械》ポルシオン(初期型)
目立つ特徴は、大きく見開かれた形の右目。数秘機関を全身に埋め込んだ人間にも似た、全長2.5mほどの人型鋼鉄。
胸部に組み込まれた《門》からさまざまなものを呼び寄せ、力とする。
■人を見つめ、佇み続ける少女 キーア(cv.かわしまりの)
ギーのすぐ近くに寄り添い、彼の生きる姿を見つめ続ける少女。その瞳は《美しきもの》さえ見通す。
出自は不明。上層の出か下層の出かもわからないが、下層には慣れていない風。ギーが絶望と共に《異形都市》をさすらった10年の果てに出会い、巡回医師としての彼と行動を共にすることになる。ほとんど笑うことがなく、静かな印象だが、表情自体は(印象を裏切って)相当豊か。
《奇械》の力で自分の命を助けたギーに対して、静かに、無償の好意を捧げ続ける。混沌たる都市下層にあって、誰へも笑顔を向けることができる希有な人間である。
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■空を見上げる猫、溜息の女 アティ(cv.野月まひる)
明るさに満ちた、蓮っ葉で皮肉屋な娘。肉体はしなやかで俊敏に、爪は鋭く、精神はたくましく。でも、本当は──
かつては上層に暮らす商家の娘だったが、《復活》から2年後、幻想の異人種《猫虎》の特徴が《忌罹病》として体に発現してしまい、上層の正当市民権を失う。かつての名前はアティ・クストスだったが、クストス家は既に存在しない。
頭の上には猫の耳があり、人間とは異なる黄金瞳(猫に似た黄金色の瞳。人間のものよりもやや大きい)を右目に持つ。
全体的に“黒猫”の身体的特徴を持つ。生き抜くために、肉体に幾らかの数秘機関を埋め込み、荒事の場に身を置いている。
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■救済を理解し、死を望む男 ケルカン
灰色の服に身を包んだ殺し屋。上層・下層で特1級の危険人物と指定されている。世界と生の否定と、死の肯定の権化。
死こそがインガノックにおける救いであると嘯き、手にした刃と現象数式で人を殺す。傷ついた者、病に罹った者──すなわち“弱い者”は死ぬ。何もかもを奪われる。それは都市の人々の多くが信じざるを得ない摂理であり、大公爵が定めた都市法でもある。
彼は初め、上層から下層へと降りた処刑執行官であった。しかし、今や彼の刃は下層民も上層貴族も区別なく、彼自身の判断によってのみ振るわれる。法を離れ、彼は死そのものと化したのだ。
死ぬはずであった人々と深く関わるギーに対しては、明確な敵意を向ける。
《奇械》クセルクセス
死神的な印象を与える、死をもたらす《奇械》。全長3mの鋼鉄鎧。ぽっかりと空いた、髑髏のような眼窩が特徴。人間に似た姿だが、両腕が長く、腰から下は背骨が伸びた尾のようなものしかない。
普段はどこにも存在していないが、ギーの《奇械》とは異なり、ケルカンの意思によって自由に呼び出すことが可能。
■人であり続ける、鋼鉄の娘 ルアハ(cv.青山ゆかり)
糸を失った主なき“自動人形”と人々から呼ばれる、鋼鉄の娘。不完全なる機関人間。1日のうち多くの時間を、彼女は“停止”して過ごす。まばたきもせず。自我と感情がごくごく薄い。
けれど、内に閉じ籠もり、喪失したものを求める、誰よりも“人間らしい”娘である。
他の人間たちにはほぼ無反応、もしくは機械的な返答を返すのみだが、キーアとは言葉を交わさずとも意思疎通ができるらしく、やがて、よく言うことを聞き、大人しくなつくようになる。
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■人々を見守る、旅の老爺 イル
都市の“外”を知っていると思しき永遠の旅人。達観した傍観者。深い思慮と知性の輝きを瞳に持つ。
ぼろぼろの旅装に身を包んでおり、留まらず、常にどこかを歩いている。とても逞しいという噂があるが、実態は不明。
彼は、その旅の中で、さまざまな人々をただ見守り続ける。
■心の闇に潜む、仮面の道化師 グリム=グリム
ギーの“視界”にたびたび現れる、仮面の道化師の幻。
時折、現実の視界や夢の視界の片隅に現れては、ギーに謎かけの言葉を放つ。
意思を持つ残酷な世界そのものの具現たる幻想生物の一種“クラウン”、その亜種に違いないとギーは判断している。
■《都市》を支配する、妄念の王 大公爵アステア
都市インガノックの王にして、恐怖と狂気の大公爵。都市を変容させた《復活》の真実を知る唯一の人物と言われるが、真相は不明。
10年前の《復活》がもたらす絶望と混乱に満たされた人々を導き、数秘機関と現象数式を編み出し、幻想生物との“ある種の共存”によって都市を存続させた大貴族。
時折、重装備の機関人間である上層兵へと命令を下し、下層にて奇怪で残酷な人体実験を行わせていると噂され、下層の人々からは《狂気公》として恐れられている。
■《都市》の狂気に嗤う、御遣いの少年 レムル・レムル(cv.理多)
原初にして最強の《奇械》所有者。最も《美しいもの》に近く、そして同時に限りなく遠くに在る少年。
その精神は恐怖と狂気と歓喜と至福に満ちている。
大公爵アステアが3年をかけて建造した都市上層の特1級封鎖建築の最奥に閉じこめられており、生命活動以外のあらゆる活動を封じられている。一部の上層貴族からは、彼こそが都市インガノックの《復活》の理由そのものであると噂されている。
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■エラリィ・バーンズ
下層の中規模医院の医師で、ギーの大学時代の友人。
穏やかな性格で、無精髭と度の合っていないメガネがトレードマーク。
数少ない“純然たる人間(《忌罹病》で変容することもなく、数秘機関を埋め込むこともない人間を指す)”のひとりだが、心臓が2つになるという変異を持っている。
■故買屋の老カメ人(スタニスワフ)
下層で故買屋を営む老人。カメによく似た幻想の異人種である《亀甕》と化してなお、《復活》以前の昔と変わらず、親から継いだ商売を続けている。
違法な上層用医療薬や、《復活》前の都市にあった貴重な薬物を入手する必要があると、ギーは必ずこの男に声をかける。
アティに金回りのよい荒事稼業を斡旋してくる、下層を代表するフィクサーでもある。情報屋顔負けの事情通ぶりを見せており、上層貴族の一部にも顔が利くという。
■サレム(cv.歌織)
ギーのかつての友人。元医学生。
ギーと同じく、10年前の《復活》の際に自らのすべてを失った。
絶望の果てに選んだ道は、進んで男に寄り添うこと。サレムは自ら娼婦となった。
一見すると穏やかな女性だが、その瞳は澱んでいる。
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■くろぎぬの子(cv.歌織)
都市下層に迷い出た、常に髪が濡れている女の子。
イルの案内によって都市下層を歩き、ギーたちと出会う。
殆ど喋ることがないためにその理由は不明だが、何かの約束を果たしに来たらしい──
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■阿片窟のヘビ女(アリサ・グレッグ)
下層の一角で阿片窟/娼館を経営するヘビ女。食い詰めた労働者から、比較的富裕とも呼べる者まで、分け隔て無く快楽を提供する阿片窟の女主人。
都市下層における、数少ないギーの理解者のひとり。
■子供たち(パル&roルポ&ポルン)
人間の女の子(パル)、人間の男の子(ルポ)、ヘビ女の女の子(ポルン)。
いつも一緒にくっついて笑顔を見せる、3人の幼い子供たち。姉弟のようだが、血の繋がりはない。
ギーの住む部屋のすぐ近くに暮らしている下層民で、実の親は他界している。機関工場の親方の下で丁稚として働くことで、なんとかぎりぎり生活している。
■アグネス(cv.松永雪希)&フランシスカ(cv.歌織)
下層で情報屋稼業をして暮らす、おちびさんの双子。
ふたりともヤギ人こと《氈羊》であり、手足は獣毛に覆われた蹄の四肢になっている。
年齢的には紛れもなく子供だが、人生経験はそこら辺の大人よりずっと豊富。百戦錬磨の情報屋であり、その世慣れた感覚はギーも舌を巻くほど。ただ、おしゃまな口調が与える生意気な雰囲気が、情報屋としての足を引っ張っているともいう。
サンプルボイス(アグネス) >> 01 02 03 04 05
サンプルボイス(フランシスカ) >> 01 02 03 04 05
■ヴォネガット
浅黒い肌の老漁師。機関排煙を吸い込み続けることで発症する《蒸気病》と、幻想の異人種へと肉体が変異する《忌罹病》とを併発させてしまった老人。2種の病が融合した難病は、外見上は肉体を変化させないが、致命的なまでに内臓と遺伝子(その概念はインガノックには存在しないが)とを変化させ、外部からの治療を不可能なものにする。
おちびさん(アグネス&フランシスカ)たちの祖父である。
第2貯水池脇の小屋で漁師を営んでいる。
■デビッド
下層で配達屋と荒事屋を兼業して生きる《鳥禽》の青年。
アティの仕事仲間。
■ウマ子
都市摩天楼の機関記録書庫ビルで司書として務めている《蹄馬》の娘さん。都市管理部職員。
この都市では数少ない「本の虫」。
■ドロシー・ウッドストック(cv.松永雪希)
いつも、機関オルガンを弾いている。
上層の貴族の娘だったが、肉体が妖樹と化していく《樹化病》に侵されており、都市法によって一族もろとも処刑されることを恐れた父母によって下層へと捨てられてしまった。
死ぬ寸前のところをイヌトカゲ人の老爺スミスに救われ、養女として引き取られたものの、上層兵の目を逃れるために外へ出ることができず、彼女の精神は内へ内へと閉じこもっていってしまった。そして、精神活動に反比例して活性化する妖樹によって、彼女は死へと近付いていく。
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■ミース
勝ち気で腕白な少年。威勢のいい性格なものの、顔立ちが優しいため、時には女の子に間違えられることも。
下層民の中では比較的幸せな境遇にあり、両親とも健在で、家もある。
自分の届かない“大人”であるギーに反感を抱き、キーアに好意を寄せる。
■マグダル(cv.かわしまりの)
《猫虎》の女性。夫と息子を失った悲しみから逃避するために、上層からもたらされた新型ドラッグの甘美に身を浸し、そこから逃れることができずにいる。彼女は絶望の中にいる。
彼女は、どこか諦めたような表情を常に浮かべている。
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■ヨシュア
腕に《鳥禽》の特徴を有してしまった、翼腕の少年。上層からもたらされた新型ドラッグによって母を失った。現在はとある老婦人の養子となっているが、家には帰っていない様子。下層を、彼はただただ、さまよっている。自分のことを「僕」とも「俺」とも言いながら、何かを探すかのように……。
《奇械》オロ
母を失った少年ヨシュアを宿主とする《奇械》。ヨシュアが過去の記憶と共に絶望と怒りを思い出した時、現出してしまう。半ば意識を失った状態で悲しみに囚われたヨシュアを体の中に取り込む。腕を持ったゆりかごのような外見イメージ。
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