[ 蒼 天 の セ レ ナ リ ア ]

■ハツバイビキネンコウシン・ウナギノネドコシキ■


■第3艦隊17次定期報告■
辺境都市ダイラス=リーンより《最果ての海》を越え、《世界の水殻》に消えたエア・ギルド所属の飛空挺ウルメンシュ。
以下に、ウルメンシュ乗員たちの消息を示す機関式篆刻写真を添付する。

[01701番報告]

メロンブックスさま特典テレホンカード


路銀補給のための一場面と思しい。
機関酒場の女給仕事をしているようだが、周囲に機関の姿がない。
背後には我が空軍の追う目標“ヤーロ”──緑の少女の姿もある。

[01702番報告]
グッドウィルさま特典テレホンカード



こちらも路銀補給のための一場面と思われる。
何処かの屋敷で女中働きをしている最中か。

[01703番報告]
げっちゅ屋さま特典テレホンカード



休息の一場面か。
身体的特徴からはシェラ・マキスの混血率の高さが伺える。

[01704番報告]
アキバ系.comさま特典テレホンカード



皇帝家の秘宝を奪った“ヤーロ”なる少女の篆刻写真。
周囲に舞う燐光は、博物学における絶滅種たる昆虫の一種か。
水と思しい足元の“何か”は、透き通って、いるような──

[01705番報告]
メッセサンオーさま特典テレホンカード



こちらも路銀補給の一場面であろうか。
女給仕事の最中と思しい。

[01706番報告]
コムロードさま特典テレホンカード



どういった状況であるかは認識し難い。
笑顔の様子から、非常にリラックスした状態であると伺える。
……しかし、その……下着が……否、些末な事項である。

[01707番報告]
ソフマップさま特典テレホンカード



球技用の球らしきものを抱えているコニー・イル・リクール。
西亨から伝わった“サッカー”の球に似ているが、果たして?

[01708番報告]
メディオさま特典テレホンカード



こ……これは……っ!?
その、何……女性同士で、このような……。
退廃貴族の趣味ではないか、これは本当に篆刻写真だろうか。
一部の者の想像による篆刻画図の可能性が──

[01709番報告]
とらのあなさま特典テレホンカード



!!!!!!!
わ、私!?
なぜ私が、コ、コニー・イル・リクールと!?

「はっはっは。なかなか美しい画になったようだね、ネーエル少尉」
「閣下!?
あなたですか、な、なぜ、このような、こ、こ、こんな──!!!!!!」
「事実ではないのかい?」
「違います!!!!!!!」


◇      ◇     ◇

注:これらの記録は報告者の想像および妄想から形作られた可能性があることを明記しておく。
特に01708番および01709番は 一 部 の人間による報告偽造の可能性が高いことを、重ねて明記する。

◇      ◇     ◇


■第3艦隊17次定期報告、特記■
コニー・イル・リクールおよびシェラ・マキス。
さらに彼女らの愛玩動物と思しき小動物の姿について、幾らかの篆刻写真が残されている。
ここに添付し、第3艦隊の公式記録としてここに残すものである。

▽かねこしんやさんよりいただきました!


▽大石竜子さんよりいただきました!


▽桜瑞さんよりいただきました!


◇      ◇     ◇


■第3艦隊17次定期報告、特記■


サファイアマン「さまざまな《壁》を越えるのだ! 私も!」

サファイアマンとは!
かのルビーマンと魂の根源を同じくする義兄弟のひとりである!
禁断の色を身につけた、旧貴族出身と噂される華麗なる軍人でもある!
彼は《世界の水殻》を越えたというコニーたちの噂を聞き、
自分も何かの《壁》を越えるべく、まずは時間の壁を越えて東京・秋葉原へ向かう!
──そこで──!
──彼はッ──!

サファイアマン「ふうむ……ここがトーキョーか……」

サファイアマン「ん? プセールの娘に似ているが……気のせいだろうな」
サファイアマン「む……これは……」
サファイアマン「ほうほう、牛丼というのか。よし、ではまずこれを!」
1・牛丼の壁を越える
サファイアマン「牛丼なるものの限界の壁! サファイアマンが越える!」

 バリッモグッムシャリッ!

 バリッモグッムシャリッ!

 ムグッ、ムグッ……!

 ゴクンッ……………!

サファイアマン「ごちそうさまでした。どうだ、この雄志! 壁を越えたぞ!」
サファイアマン「ふう、しばし食休み……ん?」
サファイアマン「これは……もしや……手配犯の娘たちの、篆刻写真か?」
サファイアマン「おや? もうひとつ!」
サファイアマン「もしや、まだまだあるのだろうか……探してみるか!」
サファイアマン「あったー! ほうほう店舗で販売しているのか」
帝国兵「はっ。調査の結果、同種店舗で無数に販売されていると判明しました」
サファイアマン「ふうむ……ようし。では、この篆刻写真で壁を越えてみせよう!!」
帝国兵「了解!」
2・ジャンルの壁を越える
サファイアマン「おおお! ジャンルの壁を越え、凌辱もののコーナーに進出……!」
3・年齢制限の壁を越える
サファイアマン「おおお! どうだ、さらに壁を越え、一般SLGの壁へ突入だ!!」
4・もう少し越えてみる
サファイアマン「ようしどうだ! ファルコ──」
帝国兵「さすがです! サファイアマン少佐!」
サファイアマン「そうだろうそうだろう! ハハハハハ、では次だ!」
帝国兵「(次!?)」
5・プラットフォームの壁を越える
帝国兵「調査の結果、あの高層建築を有する株式会社がピーエスIIの発売元であると」
サファイアマン「ピーエスII……」
帝国兵「“次”と仰ったので、調査しましたが……」
サファイアマン「ようし! ピーエスIIというものに進出させてみようではないか!」
サファイアマン「しかし巨大であるな」
サファイアマン「本当に巨大な……!!」
サファイアマン「ようし。では早速、この篆刻写真を──」
サファイアマン「ん?」
サファイアマン「何ィ!? 工事中、立入禁止だとう!?」
帝国兵「残念です」
サファイアマン「おのれ、あきらめはせん!」
帝国兵「どうされるおつもりで──」
サファイアマン「地上から立ち入ることができぬのであれば、空だ!」
帝国兵「空!?」
6・常識の壁を越える
サファイアマン「ここが、トーキョーの飛空挺発着所か」
サファイアマン「ここが、気象観測所……」
サファイアマン「あれがトーキョーの飛空挺か。小さいな……あれで飛ぶのか」
帝国兵「はっ。あのプロペラで飛行するそうです」
サファイアマン「ひとつしかないではないか。プロペラ如きで、飛行など」
帝国兵「はっ……」
サファイアマン「プロペラで飛行するなら、そうさな。あれくらいなくては」
サファイアマン「ほうれ! あれくらいなくては!」
帝国兵「!! あれも飛空挺でしょうか──」
サファイアマン「そうに違いあるまい」
サファイアマン「では飛ぶか!」
帝国兵「はっ!」
サファイアマン「おおおおお、揺れるうううううう!」
帝国兵「なんという安定性の悪さ!?」
サファイアマン「だが、良い! 小型のものが飛行する喜び! おおおお!」
帝国兵「ぎゃあああああ!」
サファイアマン「ん……あれは……?」
帝国兵「!!」
サファイアマン「あれは──!」

つづ……く……?

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