(visual:竹村雪秀)
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アーシェ 「おかわりもらってもいい?」

ルアハ 「はい。アーシェリカ。十分に食材は用意してあります。遠慮はいりません

ヒロ 「あ、僕ももらえますか」

丁度良く煮えた牛肉をよそってもらい、熱い内に皆は美味しそうに頬張った。

玉ねぎや芋、人参といった野菜と一緒に煮込まれているだけで塩以外の大した味付けはされていないはずなのに、厚めに切られた肉を噛めば甘い汁が口の中いっぱいに溶けだす。

アーシェ 「アーシェも、皆と同じだよ。ここに来てからしばらく経つけどさ、なんにも手がかり見つからないじゃない? だから、ナチュと一緒に歩いて回って、手がかりを探してみたいなーって思ったの。ほら、メアリもシャーリィもそういうのに向いてないし」

日和子 「つまり、皆さん、同じような考えということですね

風太 「そうみたいですね! ぼくも勇気を振り絞って、皆のために出てきて良かったです!」

アーシェ 「アーシェはそこまで立派な考え持ってないけど、一人じゃなくて良かったって思うよ

自分以外にも似た考えの人が集まっていることに、アーシェは心から安心した笑顔を見せる。

司書 「この先は何があるか分からないしね」

クロ 「な、何かって、何です……か?」

司書 「そうね。突然、恐ろしい怪物が現れるかもしれないわよ?

クロ 「か、怪物――……んっ、んんぐっ! の、のどに、おにく……がっ……!?

日和子 「落ち着いてクロちゃん!」

ルアハ 「水です。キャプテン」

クロ 「んふっ、んぐっふぅ……! ふはっ、はぁ……。はぁ……。……し、死ぬ……思った。です……」

旅の始めに、皆で囲う鍋。
会って間もないはずなのに、軽口さえ出て言葉を交わしながら、箸を進めていく。

ナチュ (わぁ、もう仲良くなってる。けーこちゃんの言ってた通りだ。お鍋を囲めば、仲良くなれるんだなぁ。お、お鍋ってすごいなぁ……。けーこちゃんが肉鍋肉鍋って言う理由、やっと分かった気がするよ……)